これまた以前、洗面所で少しかがんだ瞬間、腰に痛みが走りました。「はうぅ!」と叫ぶ僕。「腰があああああ腰がああああああああああ」。その声に駆けつける妻。「どうしたどうした?」「腰があああああかがんだら腰がああああああああああ」。妻の第一声は「なんでそんな面白いこと私が見てないとこでするの!」。
ごめんなさい、涙で目が霞んできました。ガラケーの画面が霞んできました。僕は妻を笑わせるためにぎっくり腰になったのではありません。そして「今回の佐藤二朗、『あ』の乱用で文字数を稼ごうとしてるな」と思っているそこのアナタ。わりと正解。いやでもね、この病的なテンパリ癖、本当になんとかしたいと思っているのですよ。だって、良いこと、何もないんだもん。強いて言うなら、こうしてコラムが1個書けたことかな。あ、もう1つ良いことあった。妻が笑うこと。ふふ。なんだよ新年早々また惚気(のろけ)かよとなったところで、今年もひとつ、よろしく。(文/佐藤二朗)