――広瀬さんも女優として、先輩から学んでいるんですね。
十代のころからこの仕事をやってきて、最近になってやっと楽しいものだと感じられるようになりました。最初は自分が何をやっているのかすらわからないこともありました。NHKの朝ドラ「わろてんか」に出演したことが大きかったと思います。地方の知らない土地で、撮影スケジュールもハードで。大変でしたが、今となってはいい経験だったと思います。撮影が終わった後、「この役はやりきったからもういいかな」と感じたのはあの時くらいです(笑)。
――「AI崩壊」では10年後の世界観が描かれています。ご自身の10年後は、想像できますか?
想像できないですね。楽しいことが続けばいいなとは思います。芝居は楽しいですし、こうやって完成したものをみなさんにお届けすることにも達成感を感じています。今は目の前の仕事を全力でやりたいと思っています。
――最後に読者に一言お願いします!
「AI崩壊」は近い未来に起こりえる世界です。今の自分の生活と照らし合わせて、ぜひ観てください!
●広瀬アリス(ひろせ・ありす)/1994年生まれ。静岡県出身。2009年から女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルとして芸能活動を開始。その後女優業にも進出すると、17年にNHK連続テレビ小説「わろてんか」に出演し話題となった。
(構成/AERA dot.編集部・井上啓太)