AIが人間の生活に欠かせない存在になった10年後の日本。原因不明のAIの暴走で社会が大混乱に陥る様子を描く、映画「AI崩壊」が2020年1月31日に公開される。
事件の捜査に奔走する新人刑事、奥瀬久未役を演じた女優の広瀬アリスさん(25)が、映画公開を前にインタビューに応じ、役作りや現場での苦労など、撮影の舞台裏を明かしてくれた。
――役作りにあたって、撮影前に髪の毛を30センチも切ったそうですね!
広瀬(以下、省略):刑事役なので、女性らしさはいらないかなと。ボーイッシュな雰囲気を出すためにバッサリ切りました。「いっちゃえ!」って勢いです(笑)。
――髪を切るのに抵抗はなかったんですか?
台本を読んで役柄を想像したとき、自分から髪を切りたいと思ったんです。いつかショートヘアにしてみたいと思っていたので、それにぴったりの役柄だと思ったんです。
――演じてみて、いかがでしたか?
登場シーンがほとんど夜だったので、夕方に現場入りする撮影が多かったです。冬だったので夜は寒く、衣装がスーツなのでなかに着込むこともできなかった。「めっちゃ春服やん!」って思わず突っ込みたくなりました(笑)。
ただ撮影した時間はすごく短かったんです。一回撮影すると、2週間くらい空いたりもして。もう少し撮りたかったなとは思います。
――作中では先輩刑事役の三浦友和さんとの共演シーンが多いですよね。
ドラマでもご一緒しているのですが、芝居のなかでは何をやっても優しく受け止めてくださるんです。だから安心して芝居ができる。話しかけづらい空気感とかも全くなくて。この前偶然お会いした時、大先輩なのに「わー!」って手を振っちゃいました(笑)。
――先輩刑事と行動を共にし、広瀬さん演じる新人刑事の奥瀬が成長していく姿も描かれています。広瀬さんにとって、理想の先輩ってどんな人ですか?
米倉涼子さん・篠原涼子さん・天海祐希さんのようなかっこいい女性に憧れます。お三方とも撮影でご一緒したことがあって。
米倉さんには撮影本番前に気合を入れてもらったことがあります。すごく大事なシーンで、震えてしまうくらい緊張していた私に「大丈夫?」と声をかけてくださって。その後背中を強く叩かれて「よし、行けるね!」と。おかげで思い切り演じることができたんです。あの一発がなかったら、震えたままやっていたと思います。そういう愛のある方になりたいですね。