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2020年、令和2年が明けました。すでに初詣をすませた方もいるかと思います。
今年は子年。正確な干支で言えば庚子(かのえね/こうし)となります。
「子」は十二支の始まりの年であり、生命のスタート、繁殖や発展を意味する年回りであることから、多産のイメージのある「子/ねずみ」という生き物の漢字が当てられました。
2020年は、新規スタートにふさわしい年回りと言えるだけでなく、十干の「庚」は「更」の意味へもつながり「再生」「変化」にふさわしい年でもあります。つまり、庚子は心機一転スタートの年とも言えるでしょう。
●子年の神さまといえばオオクニヌシ
それでは、「子年」にお参りするに最適な神社仏閣を見てみましょう。
まず、ねずみに最も関係しているのは神さまならば大国主命、仏さまでは大黒天でしょう(詳細は古事記などを参照のこと)。
オオクニヌシ伝説の源である出雲大社は、子年に参るには一番の神社といえるかもしれません。島根県の出雲大社以外にも、六本木などにも分祠があります。
また、アニメの聖地として知られる神田明神の祭神の1柱もオオクニヌシで、隨神門をくぐってすぐの左手にオオクニヌシ(だいこくさま)像が、その後ろにはえびすさま像が鎮座しています。
武蔵国総社として知られる大國魂(おおくにたま)神社の祭神もオオクニヌシです。東京にはオオクニヌシをお祭りする神社は多く、ほかにも氷川(簸川)神社にも鎮座しています。
オオクニヌシのご利益として知られるのは、なんといっても縁結びでしょう。京都の地主神社は、若い女性たち(特に修学旅行性たち)には縁結びでよく知られた社ですが、こちらの祭神もオオクニヌシ。子年とオオクニヌシと縁結びは大変相性がよいのです。
●関東に広がった「子の神さま」
武蔵国から相模国にかけては「子の神」を祭る神社がいくつもありました。現在、駒繋神社と社名が変わった世田谷の神社や神奈川県、千葉県、埼玉県には「子ノ(之)神社」と呼ばれるお宮が多く残っています。こちらの祭神もオオクニヌシで、この名を残す神社の一番のご利益は安産・子授けと言われています。