1つは、時代の流れが変わったことです。

 CDが売れなくなり、とくに若年層はYoutubeを見る機会が圧倒的に増えました。広告としても、Twitterの拡散力の早さは圧倒的です。SNSが若者のメディアの主流になっているのは明白です。

 ジャニーズは、以前からのファンだけでなく、常に新規のファンを抱え続けなければなりません。そのため、若者に訴求する必要があるのです。どの業界でも、現在はインターネットを用いた戦略を制覇しなければ、他者に後れをとる可能性が大いにある状態なのです。

 2つ目は、元SMAPの草なぎ剛さんが、Youtubeチャンネルを開設したことです。これがトリガーになった可能性が高いと考えます。

 後を追うように、ジャニーズ事務所も、ジャニーズジュニアを起用したチャンネルを開設しています。ジャニーズ事務所がインターネット上での所属アイドルの写真掲載を許可したのも、ちょうどこの頃です。それから数カ月後には、山下智久さんがInstagramを開設して話題になりました。

 このように、ジャニーズ事務所はインターネット戦略に大きくかじを切りました。インターネット上での写真の掲載すら制限していたジャニーズ事務所が、嵐のミュージックビデオをYoutubeで全世界に無料で公開したことからも、事務所の体制が大きく変わったことがうかがえます。

 また、二宮和也さんの結婚を、休業前に発表したのも意外でした。男性アイドルの場合、結婚するとファンが離れます。そのため、これまでは一定の条件を満たした場合に結婚を発表しています。

 V6の井ノ原快彦さん、長野博さん、TOKIOの国分さんや城島さんが結婚していますが、彼らは皆40歳を過ぎています。V6の森田剛さんや岡田准一さんが結婚したのも、39歳、37歳とアラフォーになってからです。

 二宮和也さんも36歳なので、アラフォーになったからという理由なのかもしれませんが、嵐の休業前、ツアー前のタイミングは意外でした。当然ネットで大きく取り上げられました。Twitterでは彼の結婚に関するツイートがトレンド入りするなど、大きなムーブメントを引き起こしました。

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