じわりと面白い。バイきんぐ・西村(撮影/今田俊)
じわりと面白い。バイきんぐ・西村(撮影/今田俊)
この記事の写真をすべて見る

 2012年の「キングオブコント」で優勝して以降、一躍人気芸人となったお笑いコンビ・バイきんぐ。優勝後はツッコミ力の高い小峠英二(43)ばかりが引っ張りだことなっていたが、最近ではボケを担当する西村瑞樹(42)もバラエティ番組での奇行が注目され、じわじわ人気が上昇。「じゃない方芸人」という不名誉な扱いはすでに過去のものとなりつつある。

【写真】薄毛の極意を語る小峠氏

 といっても、常に賛否両論がついて回るのが芸人という仕事。西村は万人受けするとは言い難い芸風なだけに「苦手」と感じる視聴者は多そうだが、意外とアンチは少なく、ネット上でも西村に対する中傷コメントはあまり見受けられない。

「サイコパスキャラとして個人での活動も増加していますね。『水曜日のダウンタウン』での、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にちなんだ『両さんみたいにくすぐられたら誰でも給料額をゲロっちゃう?説』で、男たちに取り押さえられ『待って、待って』と抵抗するも月収を聞かれると、『210(万)くらい?』とあっさり告白していました。さらに、『1週間○○生活、目を離したらやっぱり他のもん食っちゃう説』では、誘惑に負けて開始からたった5時間でアウト。しかも、こっそりロケ弁を食べたり、バーベキュー客のソーセージを盗み食いしていました。かなり個性的な行動を見せていましたが、ある意味、欲望に忠実な人間らしい素直さも感じられます。そんな、どこか憎めない性格というのは大きいでしょう」(テレビ情報誌の編集者) 

 また、西村といえば趣味がソロキャンプということでも知られている。いつでもキャンプに行けるよう、自身の車には常に道具を積んでいるほどで、楽しみの一つである「たき火」は全て動画で撮影。キャンプに行けない時はその動画を夜な夜な見ることも。現在の生活はお笑い2割、キャンプ8割だという(「週刊FLASH」2019年8月6日号)。さらに、ひたすらキャンプを楽しむドキュメントバラエティ番組「西村キャンプ場」(テレビ新広島)という冠番組も好評を博し、シーズン2まで放送されたほどだ。

次のページ
計算ではない面白さ