他には複数の好投手を擁し3年連続の出場となる仙台育英、強力打線が持ち味で3季連続の甲子園出場となる山梨学院、戦後最長となる13年連続出場となる聖光学院なども上位進出をうかがう力がありそうだ。

 昨年夏は吉田輝星を擁する金足農(秋田)が見事な戦いぶりで決勝進出を果たしたが、大会前の評価は決して高いものではなかった。高校生は甲子園で加速度的に成長することが多々あり、今年もここで取り上げた以外のチームが快進撃を見せる可能性は否定できない。令和最初の甲子園で新たな歴史を刻むチームが現れるのか。(文・西尾典文)

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西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。

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西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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