これまでの「飯テロ」ドラマといえば同じテレビ東京の「孤独のグルメ」や「ワカコ酒」「めしばな刑事タチバナ」「侠飯~おとこめし~」「忘却のサチコ』、映画もヒットしたTBS系の「深夜食堂」などいずれも漫画原作の人気シリーズばかりだ。

「いわゆる“飯テロ”ではなく、ヒットしたドラマをみると、決まって食べ物がキーポイントになっています。例えば『相棒』(テレビ朝日系)では、最後のシメは小料理屋『花の里』、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では新垣結衣の作る“みくり飯”、『カルテット』(同)でも、から揚げにレモンをかけるかかけないかが話題になりました。いまや医療・刑事・弁護士ドラマにも負けないヒットドラマの陰に飯テロの存在あり、です」(番組制作会社スタッフ)

 芸能リポーターの川内天子さんは「飯テロは、『水戸黄門』の印籠のようなもの」と
いう。

「食べるという行為は、生活の中のルーティンワーク。何を、いつ、どこで、どんな風に食べるか、ということにもその人の生き方が表れます。食べ物は共感しやすいツールの一つでもあるので、劇中に必ず決まったタイミングで出てくると見ている方もどこかホッと癒やされるのかもしれません」

 ドラマを制するのは飯テロの使い方次第?(黒田翔子)