戦争があって、その後に民主主義が生まれたのが昭和だとすると、平成はそこからいろんな文化も技術も目覚めた時代。通信が発達したこともあり、平成の芸能界もいろんな変化がありましたが、お笑いやバラエティー番組は諸先輩方がやり尽くした後、じゃあどうするか?という時代でした。新しく始めることよりも、工夫するというか。

 特に平成の後半にネットなんかが出てきて、どうやって使うのか、みんなが悩んでいるまま次の時代を迎えるわけです。テレビもめまぐるしく変わり、すごく進化した時代だったと思います。次の時代になるとどうなっていくんだろう。

 でも、お笑いで言うと、平成の最後ぐらいに何となく世代交代が始まったような気がするんですよね。例えば、霜降り明星が「M-1グランプリ2018」で優勝したり、あの世代の生きのいい芸人がバンバン出てきているじゃないですか。次はあの子たちがワーッと出て行くわけで、世代交代が進むのはすごい良いことだと思うんです。

 と同時に、アイドル界も世代交代が進むだろうなと感じているんですよ。この前、AbemaTVの番組で愛媛の4人組のアイドル「たけやま3.5」を紹介したんですが、まず驚くのが4人とも可愛くて美人。ガールズバンドで年齢は16~20歳。みんなで「これってアイドル界も世代交代してるんじゃないか」って話になったんです。(そもそもグループ名の「たけやま」は俺の名前から付けたんだろうってとこから始まったんですが、全然関係無くて、マネージャーがゴロが良いって付けたらしい)

 僕らが見てきたアイドルは、存在するかわからないぐらいの可愛くて歌がうまくて大スターじゃないですか。日本中探してもなかなか見つけられないぐらい美人で、下衆な話だけどウンコなんかするはずないって思うような。それが平成の中盤ぐらいから、会えるアイドルが生まれて、AKBが大成功して巨大組織になっていく。そこからもしゃくしもアイドルって言い出して、地下アイドルとか、いろんなジャンルが出てきて「グループ5人のうち4人ブスじゃねーかよ!」ってこともあったり。その子たちも20代になってきて、アイドルだけでは食えないとか、事件もあったりして業界の裏事情もいっぱい表に出てきたわけです。

次のページ
やっぱりクラスにいる子じゃダメ! アイドル界の“揺り戻し”