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新元号の発表まであと1週間を切った。歴史的な瞬間を前に、お笑い芸人のカンニング竹山さんは「平成の終わりにお笑いの世代交代が始まっている」と指摘する。その代表格となるコンビとは? そして次の時代に危惧することとは?
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元号が天皇陛下が崩御されてというわけではなく、みんながハッピーな気持ちで元号が変わるわけで、新しい幕開けという感じがしますよね。東京オリンピックも控えているし、なんというか新しいことが始まるようなウキウキ感があります。
平成が始まるとき、僕は高校生でしたが、気がついたら一つの時代が終わろうとしていて、そのときの自分の夢だった仕事をしているということも予想外だし、こんな見た目になっちゃったのも予想外。そう考えると、ここからまた新しい時代が始まるという未来をすごく感じますね。また次に元号が変わるとき、僕は何してるんだろうか。そもそも生きているのか、次の時代で終わりなのかとか、ふと頭をよぎります。
僕は昭和46年(1971年)生まれですが、物心ついて結構大きくなるまで昭和の終わりに育っているからか、平成も自分の中ではずっと昭和だったような感覚があるんですよね。言葉では「平成の世の中」って言うし、資料にも平成何年って書いてきたけど「平成を生きた!」というより、昭和に生まれて昭和のまま生きてきた感じがするから不思議です。昭和といっても最後の方しか知らないけど、昭和と平成はすごく近いような気がしています。
そして、自分の年齢的なこともあるのか、次の元号がものすごく新しくなるような感じがすごくするんですよね。
昭和の芸能界で衝撃だったことはと聞かれたら、僕は真っ先に『THE MANZAI』(フジテレビ系、1980年~)と『オレたちひょうきん族』(同、1981年~)でしょうね。ビートたけしさんが出てきて、その存在は何万人という人の人生を動かしたと思うんですよ。たけし軍団のみなさんはもちろん、僕だって人生が変わった1人でした。