■風俗や浮気を許してしまう女子アナも

 例えばフリーアナウンサーの川田裕美(35)はスジが通ってない行為が嫌いで、不倫も許せない性格。が、「夜の飲食店」に行くことはお金を払っているためスジが通っているので大丈夫。さらに、「プロの店」に行くのもお金を払っているので許せる。プロの店へ行って特定の女性を指名し続けることも、外に連れ出さなければ大丈夫だという(『今夜くらべてみました』2016年7月5日放送)。

 加えて、「浮気をされてもOKという女子アナもいますよ」と言うのは女子アナに詳しい芸能ライターだ。

「黒すぎるアナウンサーとしてブレイクしたフリーの岡副麻希アナ(26)です。高校時代に好きだった男性が女たらしで、自分が一番ならいいやという思考になったとバラエティ番組で告白。今でも考え方は変わらず、結婚してくれるなら浮気はいい! と話していました。女子アナは才色兼備で高嶺の花というイメージが強いですよね。一方、恋人に寛容だったり好きなタイプが独特だと、視聴者から『恋愛に対してハードルが高そう』と思われないので気楽な存在として映る。そんな側面も彼女たちの高い好感度に繋がっている要因でしょう」

 テレビウオッチャーの中村裕一氏は、多様化する女子アナの恋愛観についてこう分析する。

「老若男女、さまざまな層の視聴者が見ているテレビで『私はハイスペックな男性以外、恋愛対象ではありません』と断言してしまってはさすがに身も蓋もないので、多少はリップサービスもあると思います。しかしながら、彼女たちがまったく嘘をついているとも思えず、時代の変化とともに女子アナも多様な恋愛観を自由に発言できるようになった、と考えるのが自然でしょう。女子アナは多くの人から注目を浴びる華やかな世界である一方、並大抵のメンタルでは務まらない部分もあり、むしろ“変わり者”くらいのほうがちょうどよかったりもする。そんな彼女たちの個性が独自の恋愛観という形になって現れてきているのだと思います。近い将来、YouTuberと恋愛・結婚する女子アナもでてくるでしょうし、いつかは恋愛対象が女性であることを堂々と発言する女子アナも登場するのではないでしょうか」

 フリー、局アナ問わず人気者が群雄割拠している女子アナ界。恋人として女子アナらしくない相手を選ぶことも、生き残るためのポイントになりそうだ。(ライター・丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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