隣の客がぎょっとするくらいの声で叫びながらカウンターに突っ伏して嘆く彼女。
しかし、当面、彼女は700人の中から数名を厳選して毎週順番にデートすることにするらしい。それを考えてちょっとウキウキしたのか「素敵な恋愛結婚がしたーい♪」と今度は節をつけて歌いだすM子。大丈夫か?ふと、ヨーロッパの格言「恋は子どもを大人にし、大人を子どもにする」というのが脳裏をよぎる。
そしてもうひとりの「子ども化した大人」は30代の友人で清楚なOLのNちゃん。彼女はつきあって3年を超える彼氏と手もつないだこともないままプロポーズされたらしい。「巷では篠田麻里子さんが交際ゼロ日婚だの玄米婚だのって話題ですが、こういうのは何婚になるのでしょうか」とため息をつく。「いやしかし、昔は『婚前交渉』なんて言葉があるくらいだから、何もなかったのは珍しくないし、おばあちゃんたち世代は、祝言の日に初顔合わせとかも珍しくなかったよ。なにより私自身が恋人とまだセックスしてないし」みたいなあまり響かない話をしたが、彼女は「ナカセさんは21世紀処女だから、もうそういうの卒業じゃないですか。私ももう多くは望んでないんです。ひとめ、ひとめ、彼のモノを拝めたらそれでいいんですーーーっ!」と、昭和なオヤジ発言を真剣に繰り返す清楚な美女。これには不覚にも噴きだしてしまったジャマイカ!
そういえば、篠田麻里子さんのお相手は美容院を経営する美容師さん。おぎやはぎさんにも突っ込まれていたようだが、彼氏にしてはいけないといわれる3B職業のひとつだ。そう、私の恋人もバーテンダーで、3Bのひとつ。彼氏とはじめて入ったバーでその話になったのだが、2人してどうしても残り1つのBが思い出せず、私「暴力団?」彼「あほか!」私「ブローカー?」彼「なんのやっ!」とカウンターでああだこうだもめていたら、そこのマスターが突然「前からすみません。答えは、バンドマンです」と。よく見ると、そのバーのあちこちにギターが。「もしかして…?」「はい、私、バーテンダー兼バンドマンです」だと。それにしてもなぜこの3Bは彼氏にしてはいけないと言われているのですか、と問うと、マスターは「まあ、金がないのが多いし、そのくせモテるっつうか女にだらしなさそうだからじゃないですか」と自嘲気味に笑った。彼氏もうなずいている。そうなのか?つきあっちゃってから今更だけど、誰か教えてーーー。