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「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークアンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、70万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。
日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「街中で出会うアホへの対処法」について。
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【相談】24歳女性です。私は、外見がひ弱に見せるせいか、街中で知らない人からクレームを受け、とても嫌な思いをすることがあります。
就職活動をしていたとき、こんなことがありました。それほど混雑していたわけではなかったのですが、電車の中で「かばんが当たっているわよ!」と強く言われ、驚いた私は、電車から降りて泣いてしまいました(直前にした面接がうまくいかなかったこともありますが……)。
気づかなかった私も悪いのですが、ふつうによけられるスペースはあったのに……。
そのほか、男性と食事をしているとき、男性がトレーを片付けてくれたときも、「ふつうは女性が片付けるのにねえ。最近の子はねえ」とおばさん2人に嫌みを言われ、とても嫌な思いをしました。
田村さんは、電車内や街中でアホに出会ったことはありましたか? どんなふうに心を落ち着け、どんな対処法をとられましたか? また、「最近の若い子はねえ」と聞こえるようにいってきたおばさんにとても腹が立っています。このおばさんの目的はなんだったのでしょうか。どう考えれば、スッキリするでしょうか。
■ともかく気にしない
個人的な話で恐縮ですか 私は電車やエレベーターのような閉鎖空間が非常に苦手で、よほどの遠距離や高層階に行くことがない限りは、2駅や3駅くらいは歩いていましたし、エレベーターよりエスカレーターや階段を使います。