今はタクシーが東京の何倍も安い、そして歩いても中心部の端から端まで行けるくらいのコンパクトなシンガポールに住んでいますので、電車に乗ることはあまりありません。

 結論から言うと、私は電車内の厄介なことから逃げたのだと思います。

 電車に乗らないで済むように会社の近くに引っ越したことがあり、結果的には家賃は倍以上になって部屋の広さは半分以下になりましたが、私にとって電車に乗らないで済むことは家賃が上がったことや部屋が狭くなったことよりも、はるかに喜びが大きかったのです。

 今は日本の電車にあまり乗りませんが やはり友人から聞くと、かなり危ない人が多いと聞きます。切羽詰まった人と言いますか……。

 とにかくあまり関わらない方がいいと思います。何か起こってからでは、本当に面倒です。どうしても電車に乗らないといけない場合は、「この厄介な人に嫌なことをされたが、それ以上大変なことにならなくて良かった」と思うようにしたらどうでしょう。

 傷害事件に発展するケースや、逆恨みから訴えられるケースなども聞いております。できれば電車に乗らないように、健康的に歩いたり自転車に乗ったり、思い切って住むところや仕事場を変えたり、り 色々選択肢を検討されてみてはいかがでしょうか。

 また、「最近の若い子はねえ」と聞こえるようにいってきたおばさんについては、その言葉がその人の口癖なのかもしれませんし、本当にあなたのことを指していったのか、定かではないような気もします。

 何にせよ「知ったこっちゃない」という感じでいいと思います。

 ほうっておけばいいのです。全ては こちらの物事の捉え方です。気にしなければ、何でもありません。

 嫌味っぽく本当にあなたのことを指しながら言っていたとしても、「気にしない・相手にしない」、それが一番心が楽になる方法だと思います。

 私なんか外国に住んでいるせいで、周りにどう見られているか、どう言われてるかを本当に気にしなくなってしまいました。

 それはそれで問題かもしれませんが。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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