12.9インチのアイパッド・プロ。ホームボタンがなくなり、画面が端から端まで広がった=30日午後、ニューヨーク・ブルックリン、尾形聡彦撮影 (c)朝日新聞社
12.9インチのアイパッド・プロ。ホームボタンがなくなり、画面が端から端まで広がった=30日午後、ニューヨーク・ブルックリン、尾形聡彦撮影 (c)朝日新聞社
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12.9インチのアイパッド・プロ。従来機種に比べて薄くなり、下部にはUSB TypeCケーブル対応の挿入口がついていた=30日午後、ニューヨーク・ブルックリン、尾形聡彦撮影 (c)朝日新聞社
12.9インチのアイパッド・プロ。従来機種に比べて薄くなり、下部にはUSB TypeCケーブル対応の挿入口がついていた=30日午後、ニューヨーク・ブルックリン、尾形聡彦撮影 (c)朝日新聞社

 米アップルは日本時間10月31日未明(現地時間30日)、米国ニューヨークで発表会を開き、新型「iPad Pro」を発表した。既に予約の受け付けが始まっており、11月7日に発売される。

【側面から見た写真はこちら】iPad史上最薄!USB Type-C端子も搭載された


 iPad史上初めてホームボタンがなくなり、「iPhone X」などに搭載されている顔認証機能が採用された。先月から今月にかけて発売された「iPhone XS/XS MAX」「iPhone XR」のいずれもホームボタンがなくなっており、iPadも例外でないことが打ち出された格好だ。

 新型「iPad Pro」の大きさは、11インチと12.9インチの2種類。全体的に、前機種から約25%小型化したとしている。外部端子に近年のノートパソコンで採用されている「USB Type-C」が搭載され、これまでのアップル独自規格であったLightning端子は非搭載となった。USBになったことで、パソコンからiPhoneを充電するのと同じように、iPadからiPhoneを充電できるようになる。

 カラーは、シルバーとスペースグレイの2色。データ容量は64GB、256GB、512GB、そして1TBの4種類となった。本体容量が1TBの大台に乗ったのは初めてのことだ。税抜き価格は11インチで8万9800円から、12.9インチで11万1800円からとなっているが、一番高い12.9インチ1TBのWi-Fi+Cellularモデルでは21万1800円になる。

 新型iPad Proの発売に合わせ、別売りのタッチペン「Apple Pencil」も刷新される。iPad Pro本体の側面にマグネットでくっつくようになり、さらにそのまま非接触でApple Pencilの充電もできるようになった。

 新型iPad Proになったことで、一体なにができるようになるのだろうか。2019年内には米Adobe社の画像編集ソフト、Photoshop CCがiPadにも対応する予定だ。この日の発表会でも、Photoshopを用いたデモンストレーションを披露しており、仕事で絵を描いている人をiPad Proに本格的に取り込む狙いがあると考えられる。

 これまでのiPad Proでは本体容量やデータのやり取りの面でパソコンに対して不利であった。だが、容量の上限が1TBになったことでパソコンと遜色なくなり、さらにUSB端末となったことで、周辺機器との接続も容易になるとみられる。

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