会見に応じる貴乃花(撮影/福井しほ)
会見に応じる貴乃花(撮影/福井しほ)

会見後に配布された報告書には貴乃花の署名も記されている(撮影/福井しほ)
会見後に配布された報告書には貴乃花の署名も記されている(撮影/福井しほ)

 貴乃花親方の突然の引退表明後、初めてとなる日本相撲協会の理事会が27日、開かれた。

【会見後に配布された報告書はこちら】

 同昼過ぎには貴乃花親方の代理人である弁護士が日本相撲協会を訪れ、貴乃花部屋に所属する弟子ら10人を千賀ノ浦部屋に転籍させるための「所属先変更願」で、千賀ノ浦親方の署名や捺印がされたものを改めて提出したという。

 10月1日には臨時理事会で貴乃花部屋の弟子らの転籍について議論される予定だが、貴乃花親方の引退届の扱いをどうするのかなど結論が出るまでもうしばらく時間がかかりそうだ。今回の引退表明の裏について貴乃花親方派のある親方がこう語る。

「貴乃花親方は、実は最後まで協会に残ろう、一門に入ろうとしていた。報道でもあるように、琴錦の朝日山親方が伊勢ヶ浜一門に橋渡ししてくれていた。伊勢ヶ浜親方も、日馬富士の暴行事件などの因縁はあったが、快く了解してくれた。朝日山親方はそれを貴乃花親方に伝え、その方向で最後の詰めをやっていた。だが、待ったをかけたのが貴乃花親方嫌いで知られるある親方。『なんで貴乃花を助けなきゃいけないんだ』と徹底抗戦。他の親方にも同調を求める動きをはじめた。優勝した横綱、白鵬の貴乃花嫌いも影響し、形勢は一気に不利となり、伊勢ヶ浜親方も何も言えなくなり、とん挫した」

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反貴乃花派の親方の主張は…