“平成の歌姫”と呼ばれた歌手・安室奈美恵さんの引退日である9月16日に報じられた、女優・樹木希林さんの訃報。「印象は違うけど似ているなと思う」と、お笑い芸人のカンニング竹山さんが2人の共通点を指摘する。
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樹木希林さんとお仕事でご一緒したことはありませんでしたが、最後まで本当に素敵な人生の過ごし方を見せてもらったなと思います。正しい芸能人という言葉はちょっと違うけど、ああいうふうに生きたいなと。あれが理想ですよね。芸能という仕事をしていると、決して普通じゃつまらないと思うんですよ。希林さんは女優としてのお仕事も人並み以上にできる方だからこそ、その個性的な生き方にもみんなが魅了されてきたと思うんですよね。
ずっと別居されている内田裕也さんとの関係も、若いころとか実生活は大変だったかもしれないけど、年取ってからの2人を見るとなんだか素敵な関係だなと思いましたよね。夫婦の形とか生き方って、人それぞれ、家庭それぞれ違うんだってことだと思うんです。昔は芸能人が離婚するとなると世間もえらい叩いたりしていたけど、いまはそんなことも無いし、円満離婚する人もいますよね。世間の評価ってすぐ変わるものなんですよ。
瀬戸内寂聴さんも同じで、当時は叩かれていたと思うんですけど、いまはどれほど支持されているか。長いスパンで見なきゃいけないですよね。僕も含めてみんな、世間の評価に甘えすぎなところがあるのかなと思う。
偶然、樹木希林さんの訃報と安室ちゃんの引退が同じ日に報道されていましたが、2人には何となく重なるものを感じたんですよね。安室ちゃんの人生も理想的ですよね。まだ若くて人気があるのに、いろんな考えがあって引退するんだろうけど、誰だってああいう生き方をしたかったはずです。それに、やっぱり2人ともスターなんですよ。
引退するとき、安室ちゃんに関する資料がほとんど出てこなかったですよね。こんな家に住んでますとか、ここでランチ食べてます!とか、そういうプライベートを安室ちゃんは一切、見せてこなかった。それって実はなかなかできないことなんだけど、それがスターだと思うんです。