意外だったのは、Surface 3にドコモ回線への接続の設定が内蔵されていたことだ。通常、SIMフリー機の場合、ほかの携帯電話会社で使用する時には、手動で接続設定を入力する必要があるケースが多いためだ。

 ひょっとして、マイクロソフトは、ドコモをはじめ他社の回線を利用するユーザーを視野に入れていたのだろうか。同社に真相を尋ねてみた。

「Surface 3の動作確認については、ワイモバイルを含むソフトバンクのネットワークのみ通信状況を検証しています」(マイクロソフト広報担当)

 つまり、ドコモの回線では動作確認を検証していないということだ。この回答がソフトバンクとの戦略的パートナーシップに配慮したものかどうかは不明だが、ドコモ回線でもスムーズに使用できるのであれば、そうアピールすればいいと思うのだが……。

 やはり、“大人の事情”があるのかもしれない。ともあれ、Surface 3がドコモ回線で使えるという事実は、購入を考えている人には朗報に違いないだろう。

(ライター・河嶌太郎)