「宇宙人」と呼ばれ、アジア人差別も 世界的モデル冨永愛の壮絶すぎる半生

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 モデルの冨永愛(37)に注目が集まっている。「林先生の初耳学」(TBS系)内の人気企画「アンミカ先生が教えるパリコレ学」シリーズに講師としてたびたび出演していたが、8月18日放送回でパリコレを目指す学院生たちにウォーキングを直接指導。その的確なアドバイスにより、学院生たちのウォーキングが見違えるほど上達。SNSでは「言葉の選び方も綺麗で心に残る」「アドバイスの言語化が的確過ぎ」「スーパーモデルな上に頭良いし観察力も優れている」など、彼女の経験と実績に裏打ちされた指導力に絶賛の声があがっているのだ。ファッション界ではトップモデルとして特別な存在の冨永だが、彼女のことをあまり知らない若い視聴者からも大きな反響を呼んでいるようだ。

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 17歳でニューヨークに単身渡米。日本人離れした抜群のプロポーションと、エキゾチックな顔立ちで瞬く間にトップモデルへと駆け上がり、様々なメゾンのランウェイショーに引っ張りだことなった冨永。一見、順風満帆に見えるモデル人生だが、現在に至るまでには壮絶な過去があった。

「冨永さんは2014年に自身の半生を綴った自叙伝を出版しています。どんなシンデレラストーリーが描かれているのかと思いきや、母親が結婚と離婚を繰り返し、3姉妹の父親が全員違うという環境で育ったこと、並外れたスタイルだったため、小学生のころはイジメに遭い、『宇宙人』というあだ名をつけられていたことなど衝撃的な内容が話題を呼びました。姉の勧めで雑誌のモデルとなったものの、既製品が合わずに仕事に呼ばれない日々もあったそうで、コレクションモデルとして成功するまでには辛い時期を過ごしたようです」(女性ファッション誌編集者)

 コレクションモデルとなってからも「アジア人だから」という理由で、正当な評価を得られなかったり、差別的な態度をとられたり、悔しい思いをしたことも多かったという。冨永は「そういう悔しさをモチベーションに、楽しんでいた」と語っている(「Forbes Japan電子版」8月22日付)。


「23歳で息子さんを出産後、半年間の休業後ランウェイに復帰しました。周りの協力を仰ぎつつも、お子さんを抱えながら世界中を飛び回る生活をされたそうです。一流ブランドとの専属契約など、モデルとしての頂点を極めたのち、コレクションを離れましたが、生活の拠点を日本に移してからも、その活躍はめざましいものがありました。タレントとしての需要も増え、テレビやラジオ、イベント出演など記憶がないほどの多忙を極め、ついには体調を崩してしまったといいます」(同)

■息子から言われた衝撃のひと言

 2008年に離婚。シングルマザーとして仕事と子育てを両立していた冨永。ときには大黒柱の父親役も担わなくてはならず、生活費や教育費を稼ぐことに不安を抱えていたと前述の著書に記している。そして、忙しすぎる生活で悲鳴を上げていたのは自身の体だけではなかった。最愛の息子から「ぼく、生まれてこなきゃ、よかった」とショッキングな言葉を投げつけられたことも同著で明かしている。

「冨永さんが2014年から約3年休業をしていたのですが、その最大の理由はお子さんのため。多忙で息子さんと触れ合う時間がなかなかとれず、彼の考えていることがわからないと思う瞬間が増えてしまったそうです。そんなお子さんとの時間を取り戻すために休業という決断をし、たわいもない日常を大切に過ごしたり、旅行に出かけたり、小学校のPTA役員を務めたりもしたといいます。中学生になってから『そろそろ仕事したら?』と息子さんから提案を受けて仕事に復帰されたというエピソードからは、3年間いかに充実した日々を過ごされたのかが伺えます。こうした彼女の生き方に共感している若いママたちも多いと思います。世界を飛び回るトップモデルでいながら、ごく普通の母としての感覚も持ち合わせている。お茶の間から共感を得られる理由はそこにあるのでは」(同)

 美しさだけでなく、ネガティブとも思える内容も包み隠さず話してくれる冨永のスタイルは多くの女性からの支持も高い。TVウォッチャーの中村裕一氏は、冨永愛の魅力についてこのように分析する。

「その卓越したスタイルと美貌で日本人モデルとしてトップクラスの実力を誇る彼女。デビュー以来、およそ20年近く現役を続けているのも、日夜、ストイックに自己研鑽を怠らない努力の賜物でしょう。華やかなモデルの世界とかけ離れていると思われるバラエティーとも相性が良く、2012~13年にかけて放送された、よゐことの無人島サバイバルバトル番組では土屋アンナとタッグを結成。モデルには大敵の日焼けなどまったく厭わない働きぶりを見せ、彼女ならではの人生哲学を披露。最終的には無人島でファッションショーを開催して大きな反響を呼びました。人間関係や仕事でさまざまな経験や挫折を重ね、そのたびに不死鳥のように立ち上がってきた彼女にとって、無人島でのサバイバルなど余裕だったのかもしれません。そんな画面からもにじみ出てくる並外れたメンタリティーの強さが、きっと多くの視聴者に支持されているのだと思います」

 尋常ではないオーラを発する彼女だが、あの存在感と美しさは輝かしい成功の日々だけでなく、壮絶な半生と覚悟ゆえのものであるといえよう。(高梨歩)

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