■頑張りは何一つ無駄にならない
もうひとつ、忘れられないエピソードがある。ある時、いろんな芸能人の方にお話を聞く役目のレギュラー番組が決まった。僕はWAGE時代に、たくさんの人が行きかう渋谷のセンター街で、ライブのチケットを手売りしていたんだ。チケットを売るために、1日で100人以上に声をかけていた。その話を聞いた番組のスタッフさんが、僕のことを「いろんな人と話ができるんだ」と覚えていてくれて、声をかけてくれたんだよね。頑張ったことって、何一つ無駄にはならないんだな、って思ったし、どこかで見てくれている人がいるんだな、って思ったよ。
ここまでいろいろ話してきたけど、「行動力」とか、「人のアドバイスを聞く」とか、「頑張ったことは無駄にならない」ことって、芸人や有名人だけじゃなく、ほかの夢をかなえたいときでもきっと大切なんじゃないかと思うんだ。だからもし、りくとピーヤの夢がこれから変わったとしても、僕の話を少しでも覚えていてくれたらうれしいな。
ちなみによしおは、「お前つまんない」って言われても、ひとりで部屋にいるときや自転車をこいでいるときに「絶対に売れる!!!」って声に出して言っていたよ(笑)。言霊(ことだま)といって、口に出した言葉には、それを実現する力が宿っていると言われているんだ。「ふざけるな」とか「嫌だ」とかマイナスの言葉にも言霊はあるから、どうせなら「人気者になるぞ」とか「よしおに会うぞ」とかプラスな言葉の方が得だよね!
りくとピーヤにも、そうやって夢をかなえていって欲しいな。
最後に、りくとピーヤにとっておきのギャグを贈るよ。「前へ前へ前へ!」。平泳ぎをするような手の動きで、空気をかき分けながらリズムをつけて言うんだ。これは、よしおがバラエティー番組で自分から前に出てトークができなかったときに、自分を励ますために作ったギャグ。口に出すと、不思議と気持ちが前向きになってくるよ。りくとピーヤが「前へ前へ前へ!」進んで、素敵な未来が開けますように。いつか一緒にお仕事ができる日を楽しみにしているね!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
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