最近、欧米を中心に日本でも注目を集めている「非認知能力」。「AERA with Kids冬号」では、アメリカで非認知能力を伸ばす子育てを実践してきたライフコーチのボーク重子さんに、生きる力を育むための考え方やコツをうかがいました。

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 世界に先駆け、「非認知能力」教育を重視するアメリカで子育てをしてきたボーク重子さん。一人娘のスカイさんが大学奨学金コンクールで「全米最優秀女子高校生」に選ばれ、母であるボークさんの教育法に注目が集まりました。

「私が子育てで唯一気をつけていたのは、娘の『生きる力』をまっすぐに伸ばすということ。当時、自己肯定感の低かった私は、娘にはこの先の人生でどんな困難があっても心が折れずに、自分で道を切り開いていける子になってほしいと願っていました。そんなときに知ったのが、テストの点数には表れない非認知能力の存在。これだ!と思いました」

 非認知能力を育むためには学校や塾など教育施設選びが大事だと思われがちですが、「家庭で取り組むことが最も効果的」とボークさんは強調します。

「環境作りと継続がすべて。家庭だからこそ子ども一人ひとりに合わせて、効果的に継続して非認知能力を伸ばせるのです。特別に用意するものはなく、始めようと思ったその瞬間からできます」

 そんなボークさんが、小学生時代に特に重視する非認知能力は、上にあげた「自己肯定感」「決める力」「考える力」の三つです。

「親は一方的に教える存在ではなく、ロールモデルだというのがポイント。親がやり方を見せることで子どもは興味を持ち、学んでいきます。例えば失敗したとき、『ああ私ってダメだな』ではなく、『どうすればうまくいくのかな』と前向きな姿勢を見せる。親も一緒になって取り組んでいきたいですね」

 非認知能力を伸ばすために、ルールづくりやお手伝いに取り組む家庭は多いですが、親が「テレビは30分ね」「お皿を並べて」と一方的に内容を決めて子どもにそれを守らせるのでは効果がないとボークさんは話します。子どもが主体となって、内容を「決める」ことが何よりも大切です。

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高橋亜矢子
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