それから、友だちは自分に対してももどかしくてイライラしているかもしれない。よしおも、自分に対するイライラを周りにぶつけちゃったことが何度かあるよ。ライブでやるネタがあまり作れていないとき、お母さんがネタのアドバイスをくれたんだ。だけど、「うるさい!」って怒っちゃった……。これはお母さんに対してというよりも、ネタができていない自分が情けなくて「うるさい!」って言ってしまったんだなぁと、今となっては反省してる。

 その友だちも、「シャラップ!」って大きい声で言うしか、自分のもどかしい気持ちを表現する方法がないのかもしれない。そうだとしたら、「大きい声出さないで」「シャラップ!って言わないで」と言ったら、余計に苦しめてしまうかもしれないね。

■相手のことを知り、興味を持つ

 だから、友だちに変わってもらおうとするんじゃなくて、まずは君が友だちに合わせてみるのはどうかな? たとえば、ナイジェリアのことを調べてみたり、英語で話しかけてみたりするんだ。僕はいろんな人からインタビューを受けることがあるんだけど、自分のことをよく調べてきてくれた人がインタビューしてくれると、気持ちが乗るし、話がはずんでいろんな言葉を引き出してもらえることが多い。自分のことを知っていてくれるのはやっぱりうれしいからね。

 逆に、友だちに聞いてみる、ってのもいいと思う。世界地図を広げて「ナイジェリアってどこなの?」とか、「飛行機で何時間かかるの?」とか。相手のことを知ろう、っていう心がけをしてみたらどうかな?

 他にも、言葉を使わない遊びも心の距離を縮めてくれるかもしれないね。まるばつゲームやあやとりとかね。何か新しいことを一緒に始めてみる、ってのもオススメだよ。よしおは小学生のころ、当時人気だった映画に出てくる長い名前の技を友だちと一緒に覚えて、すごく一体感が生まれたことがあったよ。その友だちとは今でも連絡をとりあっているんだ!

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