いじめがなくなるように頑張るのも大切だけど、隣の席の男の子の話や気持ちを聞いてあげるのも、ひとつの手の伸ばし方かもしれないね。それから、いじめはどうしてなくならないのかな、って考えてみたり勉強してみたりするのも、何か役に立つかもしれない。
とにかくいろんな方向に手を伸ばしてみるんだ。七ちゃんの手が直接は届かないかもしれないけど、伸ばした手を別の人がつないでくれて、その手がどんどんつながっていくかも。たくさんの人の手がつながって助けたい人に届くってこともあるんじゃないかな、って思ったよ。
■悲しいことが目に入ってきやすい時代
いまの時代、身近なことだけではなく世界にあふれている悲しいことが自分の元にすぐ届くようになったけど、世界の悲しいニュースにしても、こういう方法なら何かしら力になれるはず。いまだとロシアのウクライナへの侵攻も、直接止めることはできないかもしれないけど、寄付をしたりメッセージを出したりすることが誰かの力になるかもしれない。自分の手は2本しかないから助けられる範囲は決まっているけど、伸ばす方向や方法を変えれば誰かにつながってそれが届くこともあるんじゃないかな!
ただ、誰かを思ったり、助けたりすることはすごくエネルギーを使う。だから、決して無理はしなくていいし、全てを引き受けることは不可能だから、自分がきついなと思ったら休憩もしっかり挟んでほしいな。
最後に、七ちゃんに贈るギャグはこちら。「千手観音ピース!!」。手をピースの形にして、千手観音みたいにあらゆる方向に手を伸ばしながら言うギャグだよ。千手観音って、いろんなところに救いの手を差し伸べるっていう意味らしいんだ。七ちゃんも、千手観音みたいにいろんなところに手を伸ばす方法を試してみてね!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
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