羽衣学園高校から、東京2020大会で初採用されたスポーツクライミングの代表に原田海が選ばれた。学校のウェブサイトではこう紹介されている。
「在学中から優れた能力を発揮し、国内にとどまらず、単身で海外の様々な大会を転戦し、高校在学中から素晴らしい活躍を見せていました。昨年末に日本代表に選出され、各種世界大会で好成績を残すと共に、SNSでも積極的にメッセージを発信するなど、注目のトップアスリートです! 世界の舞台での活躍を期待したいと思います! 」(2021年6月16日)
下北沢成徳高校出身は女子バレーボールだ。荒木絵里香は08年、12年、16年に続いて4大会連続出場となる、12年大会は主将をつとめたベテランだ。女子バレーボール代表では最年長で、オリンピック期間中に37歳を迎える。OGには木村沙織がいる。彼女も04年、08年、12年、16年と4大会連続出場し、初めて代表となった04年は「スーパー女子高生」として注目された。
至学館高校出身は女子レスリングだ。代表のうち川井梨紗子、土性沙羅はすでに金メダリストとなっている。彼女たちはいずれも至学館大に進んだ。同校の強みは系列の至学館大レスリング部と一緒に練習していることだ。高校生にとって、至学館大の学生でオリンピックや世界選手権優勝者から多くを学べるのは、たいへんな刺激になる。OGに4大会連続で金メダルを獲得した伊調馨がいる。
府立洛北高校出身の3人はいずれもハンドボールの代表だ。同校は1870(明治3)年、京都府中学校として開校した。日本最古の旧制中学と言われている。京都府立第一中学などに改称され、湯川秀樹、朝永振一郎といったノーベル賞学者を生んだ。2020年には創立150周年を迎えた。
洛北高校は2014年に普通科文理コース、普通科中高一貫コース、普通科スポーツ総合専攻を設置し、難関大学進学指導、スポーツ選手育成に力を入れている。2021年京都大合格者は22人を数えた。一方で、女子はハンドボールではインターハイ27回出場、8回優勝している。普通科スポーツ総合専攻についてPTA会誌でこう紹介されている。
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