学費全額免除の奨学金でアメリカの大学に進学した長男

 初めましての方もいらっしゃると思いますので、まずは自己紹介をさせていただきます。

「ガミガミ言わなくても勉強する子に育てる」家庭教育コンサルタントの岩田かおりと申します。

 私自身も3人の子育て中です。上から23歳、21歳、16歳で、一番上が男、下2人は女です。今回出版した書籍『戦略的ほったらかし教育』に書いたような教育方針で育てたら、それぞれ自分の頭で考えて、自分自身の未来をどんどん切り開いていくような子どもたちに、今育っています。

 簡単に紹介しますと、1人目は学費全額免除の奨学金でアメリカの大学に進学しています。

 2人目は、小中高とスポーツをガシガシと一生懸命やっていたのですが、受験前に勉強にシフトすると、今度は勉強をガシガシやるようになって(笑)。塾や予備校なしで慶應大学に合格しました。

 3番目は、現在高校2年生ですが、高校1年生の終わりに日本の高校をいったん中退して、今年の夏から経団連(日本経済団体連合会)が派遣するUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)の奨学生に選抜されて、インドで高校生をする予定になっています。

 三者三様、それぞれの楽しみを見出して飛び出していってます。

「無理にやらせる」ではなく「やりたくさせる」仕掛け

『戦略的ほったらかし教育』の極意は、子どもにガミガミ言って「無理にやらせる」のではなくて「やりたくさせる」です。

 子どもって「こういうふうにやるといいよ」とか、「こういう意味があるからやろうね」と説明しても、ピンとこないものです。

 けれども、楽しい雰囲気にして、やりたくさせると、やる。そしてやってみると、「そんなに大変なことではないんだな」などと思って、継続ができるようになっていきます。

 この「やりたくさせる」ができ、子どもが自分で考えてできるようになると、「子どもが自走化する」んですね。すると、親の負担がめちゃくちゃ軽減されます。

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