著書『戦略的ほったらかし教育』が発売2か月足らずで4万部を突破した家庭教育コンサルタントの岩田かおりさんは、7月に開かれたトークイベント「戦略的ほったらかし教育LIVE!〜忙しいママパパのための新常識」に登壇し、「戦略的ほったらかしとは何か」「夏休みに親がすべきこと」などを語りました。本記事では、そのエッセンスをお届けします。(※この記事はトークイベントの一部内容を編集・構成したものです)※後編〈子育て中の親がはまりやすい「7つの沼」とは 『戦略的ほったらかし教育』著者が語る、不安やイライラを生む「思い込み」に気づく方法〉に続く

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有名な大学→大企業に就職の“王道ルート”はなくなりつつある
学費全額免除の奨学金でアメリカの大学に進学した長男 「無理にやらせる」ではなく「やりたくさせる」仕掛け 宿題バトルをしていませんか? 子どもが勉強しやすい環境づくり 「宿題&親vs子ども」ではなく、「宿題vs親&子ども」

有名な大学→大企業に就職の“王道ルート”はなくなりつつある

 突然ですが質問です。

「お子さんをどんな大人に育てたいですか?」

 少しドキッとする質問かもしれませんが、「○○大学卒業がいい」「お医者さん、弁護士、大企業の社員がいい」あるいは「グローバルで活躍する人材になってほしい」と思われている方もいるのではないでしょうか。

でも、その王道ルートは、少し危険かもしれません。

 というのも、皆さん、うすうす気がつかれていると思いますが、本当に大きく時代は変わっていて、「自分の頭で考えて行動できる」ということが、とても重要な時代になってきています。

 今までのように、「有名な大学に行って、そして大企業に勤めれば安泰」といった王道ルートはなくなりつつあります。

 そんな時代に突入している中、どういう子育てをすればいいのか。

 今日はそういうところも含めてお話ししていきたいと思います。

 まず、私の場合の「どんな大人に育てたい」にお答えすると、「自分の輝く場所を自分で見つけられる大人に育てたい」です。

 ですので、結果として「大企業に就職する」「有名大学に行く」はあるかもしれません。

 しかし、まずは「しっかり自分の頭で考えて行動できる」が重要だと思っています。

 もっというと「自分自身の情熱がどこにあるのか」「何をやっているときに自分は幸せを感じるのか、夢中になれるのか」を、子ども時代にしっかりつかんでおくということを、とても大切にしています。

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岩田かおり
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