どんな子におすすめ?

『トガリ山のぼうけん(1) 風の草原』新装版(いわむらかずお 文・絵/理論社 刊)
『トガリ山のぼうけん(1) 風の草原』新装版(いわむらかずお 文・絵/理論社 刊)

『14ひきのひっこし』(童心社)をはじめとする絵本「14ひきのシリーズ」を愛読してきた子は、いわむらかずおさんの描く自然の世界にすんなりと入っていけるのではないでしょうか。

 生き物が好きな子や、自然の中で遊ぶのが好きな子にもぴったりのシリーズですが、生き物や自然にあまり興味がない子も、小さなトガリネズミの大冒険の物語として楽しむことができるはずです。

 文章が多く、小学1、2年生の漢字にはルビがないため、絵本の次の童話としてひとり読みするには少しハードルが高いかもしれませんが、全8巻を読み切ることができれば、トガリィと一緒に大冒険を成し遂げたような達成感が味わえます。大人による読み聞かせで楽しむのもおすすめですよ。

【絵本の次に読みたい童話】個性豊かなネズミたちが主人公! 宝さがしに“チーチュウ海”を目指す冒険物語
トガリ山のぼうけん1 風の草原 (トガリ山のぼうけん 1)

いわむらかずお,いわむらかずお

トガリ山のぼうけん1 風の草原 (トガリ山のぼうけん 1)
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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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