とはいえ小学校3年生までは塾に通うでもなく、習い事もピアノや通信教育のドリルをやっていたくらい。

 
習い事のピアノは譜面を読むのが苦手だったそう
習い事のピアノは譜面を読むのが苦手だったそう
「おてんばでお調子者タイプ」だったという菊川さん
「おてんばでお調子者タイプ」だったという菊川さん

 ピアノは、発表会の写真が残っています。ですがとにかく譜面を読むのが苦手で、五線譜のなかに黒丸がいっぱいあるけど、どの音がどの音なのか、数えながら音を拾っていた気がします。でも、音楽が好きになったので、習っていてよかったなと思います。

 何より、近所でドロケーしたり、学校帰りに道草したり、自由に遊び回れる毎日が楽しくて。7歳の時に「あぁ、もう7歳になっちゃった、これ以上年を取りたくない!パパはもう37歳なんて、かわいそう!」と思ったことは明確に覚えています。

 このあと、小4から中学受験に向けて塾に通い始めたのですが、それまで一切何も考えずに、無邪気にのびのびと遊んだ時期があって良かったと思います。そのおかげで小6の受験本番まで、息切れせずに済んだのかもしれません。

 気付けばうちの長男も次は7歳。あっという間に大きくなってびっくりです。「中学の進路はどうしようかな?」なんて思いもよぎりますけど。自分の経験と照らし合わせても、しばらくはのんびりと遊ぶ時期、焦らない焦らない、って自分に言い聞かせています。

(取材・文 阿部桃子)

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 菊川怜さんが、“てんやわんや”な3児子育てや、自身の子ども時代などを語るAERA with Kids+の連載「菊川怜の子育てはいつも想定外」。次回もお楽しみに!

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