これからの時代、「勉強」の概念が変わってくると思います
――今、娘さんはどんなことが好きですか。
ダンスやメイクなど自分を表現することにとても興味をもっています。絵を描くのも好きで、月に2回オンラインでデジタルアートを習っているのですが、もっと回数を増やしたいと言っていて。この夏休みは「DTM」(デスクトップミュージック。パソコンを使って打ち込み音楽を作る)にもチャレンジさせてみようと思います。
ありがたいことに、私は仕事を通じてさまざまな経歴の方とお話をさせていただく機会がたくさんあります。輝いている人たちを間近で見たり聞いたりしていると、好きだからこれをやっている、というタイプの人は魅力的だし強い。勉強はそのための手段でしかなく、目的ではないんだということをしみじみ実感します。

いまの子どもたちを見ていると、学びも、学び方もどんどん変わってきていると感じます。私の時代は、嫌なことでも頑張ってやるほうが評価につながったりしましたが、そればかり気にしていると、行動が他人軸になり自分の好きなことがわからなくなってしまう。私は完全にそのタイプだったので、好きなことに正直なあまり嫌なことを意地でもやらない正反対の娘を見ていると、困惑しつつも「そっちのほうがいいのかな」と思ったりします。
もちろん「こうしてほしいな」と心の中で思うこともときにはあります。親ですから。でも、時代はどんどん変わっていくし、令和を生きる子どもたちにとって、昭和生まれの私のやり方がフィットするのかは、かなり疑問。昔の価値観が通用しないことも多いだろうし、親の意見が絶対にならないように、子どもと一緒にこれからの生き方を模索していきたいです。
そうそう、子育ての中でのちょっとした不安や心配事は、オンラインの子育てカウンセリングを活用してどんどん相談しています。あれこれ悩むくらいなら、専門家からプロ目線のアドバイス話をもらうほうが断然プラスになりますし、聞いていただくだけでも頭の中が整理できてスッキリします。こういうことが気軽にできるのも、時代ですよね。
(取材・文/三宅智佳)