「授業の発表で緊張して同じ言葉を繰り返してしまい、笑われた。それがなかなか忘れられない」と悩んでいるのは、小学6年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんも緊張しやすい性格だと話し、対策を提案してくれました。さらに、ここだけの小島さんの恥ずかしい話とは?
【写真】とうもろこしの小島よしおさん* * *
【よしおの答え】
すみれピーヤ、これは芸人でもあるあるな話だよ! 緊張してネタ中に同じ言葉を何回も繰り返したり、ネタを飛ばしてしまったり……。大人でもよくやってしまうことなんだ。よしお、この前居酒屋のカウンターで20代後半の男性と仲良くなったんだけど、彼は仕事で初めてプレゼンテーション(みんなの前で、仕事の企画について説明したりすることだよ)をしたときに、10分のプレゼン時間を40分にしてしまったって話してくれた。
こんなふうに、大人になってから初めて「自分は人前で話すのが得意じゃないんだ」って気づく人もいるくらい。だから、今自分の弱点がわかったすみれちゃんは超ラッキー! よしおと一緒に、どうやったら緊張しないでみんなの前で話せるのか考えていこう。
ところですみれちゃんはスティーブ・ジョブズって知っているかな? iPhoneをつくったことで有名なAppleの創業者の一人なんだけど、この人はプレゼンがすごく魅力的なことでも有名なんだ。でも実はスティーブ・ジョブズでさえも、プレゼンに慣れていないころは緊張していたらしいよ。それで、瞑想を生活に取り入れて心を落ち着かせていたんだって。
スティーブ・ジョブズの話からもわかるように、緊張って気持ちの焦りとか不安から生まれるものなのかな、って思うんだ。だから緊張したときは心を落ち着かせるために、まずは深呼吸を意識してみたらどうだろう。緊張すると、呼吸が浅くなって早口になってしまうことってない?
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