3つ: 大人からの「依頼」は断ってください。
 先生や親から「学校に来るよう誘ってあげて」とか「運動会だけ呼びかけてみて」など、不登校の人と友人だったことを理由に依頼されることがあります。

 こういう誘いは、本人が見抜いたとき、とても傷つきます。なので、依頼は断ってください。誘っていいのは、自分が誘いたい場合だけ、です。

「なぜ学校に行けないの?」と聞いても、子どもが「わからない」と言うのはなぜ? 不登校で“原因探し”より大切なこと
学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること

石井しこう

学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること
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石井しこう
石井しこう

1982 年東京生まれ。不登校ジャーナリスト。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校に。同年、フリースクールへ入会。19歳からはNPO 法人で、不登校の子どもや若者、親など400 名以上に取材を行なうほか、女優・樹木希林氏や社会学者・小熊英二氏など幅広いジャルの識者にも不登校をテーマに取材を重ねてきた。現在はNPO を退社し不登校ジャーナリストとして講演や取材、「不登校生動画甲子園」の開催などイベント運営などでも活動中。「Yahoo!ニュース 個人」月間MVA を二度受賞。著書に『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』(ポプラ社)、『フリースクールを考えたら最初に読む本』(主婦の友社)などがある。

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