授業を受けるときは先生になったつもりで
よしおは大人になってからいくつか資格をとったんだけど、資格の授業を受けるとき、「これはどうやったらお笑いライブでできるネタにできるかな?」って考えていた。そうしたら、より興味がわいて、難しい勉強も面白いと感じられるようになったんだ。
りこぴんなら「もし自分が先生だったら、この科目をどうやって教えるかな」っていう視点で授業を受けてみるのもいいかも。どんなことも「自分だったらどうするかな?」と「自分事」に落とし込むと、わからないことにも興味がグッとわく気がするんだよね。
そして、家に帰ったら教わったことを家族に教えてみるんだ。人に教えるのって、すごく難しいこと。授業の内容をよく理解したうえで、相手が理解しやすい言葉と手順で伝える必要があるから、理解する力もエネルギーもたくさん必要。
人にうまく説明できないところは自分が理解できていないポイントでもあるから、「あ、ここは実はわかってなかったんだ」って、自分の理解度を確かめることもできる。次はここを勉強すればいいんだっていうポイントが見つかって、苦手の克服につながるかもしれないね。
しかも、小学生のうちから夢の職業を間近で見られるなんて、すごい環境じゃない? よしおは「おっぱっぴー小学校」の動画を作るとき、いつも「先生たちはこの算数をどんなふうに教えているんだろう、ああ、授業が見たい!」って思っていたよ。
この先生の教え方はわかりやすいな、楽しいなってところは参考にして、ちょっと難しいかも……って思うところは「自分だったらどうやって教えられるかな?」ってシミュレーションするんだ。苦手が克服できて、夢へも近づける! そんな環境があるなんて「超ラッキー!」って思ってみよう!
勉強が苦手な人ほどいい先生になれる!
そもそも、学校の先生になるには、どんなことが大事だと思う? 勉強ができることが一番大事なのかな?
よしおは、小学校時代の担任の先生と、先生になった友だちにりこぴんの悩みを相談してみたよ。そうしたら、ふたりとも口をそろえて「勉強が苦手な人のほうが先生に向いている」って言うんだ。なぜなら、生徒が「わからないな」って感じるポイントや「この科目、苦手だな」って思う気持ちがわかるから。先生には勉強を教える技術以外にも、子どもの気持ちやつまずくポイントに寄り添うことが大事なんだ、って教えてくれたよ。
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