「芸能オーディションを受けたいけど夢をバカにされそうでつらい」と悩む中学3年生の女子。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版) も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんは「自分も夢はたくさん笑われてきた」と話し、行動することの大切さを伝えます。
【写真】夢を追いかけていた当時の小島さんはこちら
【相談58】
私は高校生になったら受けてみたい芸能オーディションがあります。だけど、高校受験は推薦なので、入学後は責任を持って行動しなければいけません。芸能オーディションを受けたり、活動したりするとなれば、学校を欠席したり早退したりしなければいけないですが、高校では一切配慮されないことは覚悟しています。
そのために、オーディションまでは勉強などを頑張るつもりです。本当は夢との両立をしやすくするために通信制に行きたかったのですが、親が反対したので全日制の高校にしました。
芸能活動のために高校を辞めるとしても、中学校の後輩に迷惑がかかるし、親が猛反対します。最初は受かる確率が高い推薦入試を希望していたのですが、もしそういうことを高校でやりたいならやめたほうがいいのかなと思っています。
ですが、責任を持って行動し、周りに良い影響を与えることができるようになることは、夢をかなえるために必要だと思っています。知っている誰かに言ったとしても、夢をバカにされそうでつらいです……。(ジュギョン・中学3年生・女子)
【よしおの答え】
ジュギョンピーヤ、もう受験は終わってしまっているかもしれないけど、自分の推薦入試で後輩のことまで考えられていることにびっくり! 「推薦入試で受かった自分が辞めてしまったら、母校の評価が下がって後輩が推薦入試を受けられなくなるかも」っていうところまで、普通だったら考えられないよ。ジュギョンちゃんはいろんなことを考えられるんだね。夢をかなえるにはどうしたらいいのかも、よしおと一緒に考えていこう。
次のページへ 体験が一番!
著者 開く 閉じる
小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。