どんな子におすすめ?

 日付感覚をこれから身につけようという子にぴったりの一冊です。お話を読んだあとにカレンダーを見ながら、「今日はここ」「あした、あさって、しあさって」と指さして、しあさってが何日なのか確認してみましょう。ついでに月曜日から日曜日までの曜日もチェックして、「しあさっては何曜日?」とクイズ形式で考えてみるのもおすすめです。

 小さいうちは、楽しみなことを「待つ」というのがなかなかできないかもしれませんが、このお話には、待つ間のウキウキする気持ちも描かれています。楽しみなことを指折り数えて待つ喜びを、このお話を通じて知ってもらえたらいいなと思います。

『あした あさって しあさって』(もりやまみやこ 作/はたこうしろう 絵/小峰書店 刊)

 単身赴任などでお父さんが離れたところに住んでいる子なら、しあさってが来るのをワクワクして待つくまの子の気持ちに共感するはず。お父さんの帰りを待つとき、くまの子と同じように「あした、あさって、しあさって」と唱えるようになるかもしれませんね。

【絵本の次に読みたい童話】言葉遊びが好きな子におすすめ! 愉快な動物しりとりから始まる、へんてこなお話
あした あさって しあさって (おはなしだいすき)

もりやま みやこ,こうしろう, はた

あした あさって しあさって (おはなしだいすき)
著者 開く閉じる
加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

1 2 3