相方の活動自粛への思い

――徳井さんは2019年ごろから芸能活動を自粛していた期間があります。相方としてどんな思いでいましたか?

 当時のマネージャーが頭を下げて回っているのを見て、申し訳ないなと思っていました。徳井とは連絡もとっていましたが、この先どうなるんだろうって不安になって、ごはんを食べられなくなってしまった時期もありました。妻に「お願いだから食べて」って言われて。

――活動再開後のお仕事は何でしたか?

 ラジオだったと思います。嬉しいけど、どう接したらいいかわからなくて。なんか知らんけどそれまで全然思っていなかったのに、急に腹も立ってきて。感情が変になっていて、あんまり盛り上がらなかったですね(笑)。

――昨年は5年ぶりに単独ライブツアーを開催したそうですね。

 徳井が久しぶりにやろうか、って。ネタを書いているのは徳井なので、これまでも僕のほうから言い出したことはないんですけど。単独ライブの稽古中って、1回は険悪になるんですよね。徳井の中ではイメージがあるから「もっとこうやってほしい」って言われるんですが、僕は「まだ覚えている段階だからちょっと待って」みたいな。険悪になる感じも懐かしいなって思いながらやっていました。

――今後の活動への思いは?

 昔からお互い好きなことをやったらいいんじゃないという感じなんですよね。徳井はキャンプをやったり、船舶免許を取ったりしてやりたいことが増えていて、うらやましいです。これからもそれぞれ好きなことをやりつつ、漫才コンビとして需要がある限り、ずっと一緒にやっていきたいなと思っています。

(構成/中寺暁子)

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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