人気の漫才コンビ・チュートリアルの福田充徳さんは、2016年に結婚し、翌年、自身が42歳のときに息子さんが誕生しています。「息子ができて初めて気づくことが多い」と話す福田さん。この春から小学2年生になる息子さんの子育てやフルタイムで働く奥さまとの役割分担についてお話をうかがいました。※後編<チュートリアル福田に聞く、相方・徳井への想い「漫才コンビとして、ずっと一緒にやっていきたい」>に続く

MENU 子育て中の自分は情緒不安定 もう一人の自分が「誰が言うてんねん!」 妻には仕事を続けてほしかった 単独ライブの様子を息子が絵日記に

子育て中の自分は情緒不安定

――春から小2の息子さん。小学校生活はどうですか?

 大変ですね。保育園のときよりも朝家を出る時間が早くなったので、夜は早く寝るとか、生活が変わりました。息子は忘れ物が多いんですよ。筆箱を忘れて学校に行くとか、朝着て行った上着を学校に置いたまま帰ってくるみたいなことがしょっちゅうあって。宿題も大変ですよね。親も丸つけしたり、音読を聞いたり。

――福田さんが宿題を見ることもあるんですか?

 できるときはやります。僕、息子ができて初めて気づいたんですけど、教えるのが下手なんです。これまで後輩芸人に何かを教えるとか、熱く伝えるみたいなことをしてこなかったんですよね。息子に勉強を教えていると、つい「だからさっき言ったやん」とかすっごいイライラしちゃうんですよ。

 でも言ったあとで感情的になって申し訳ないなと思って、できたときには大げさに褒めるんです。われながら情緒不安定やなって(笑)。楽しく勉強できて、達成感も感じてもらえるような教え方をしたいんですけど……、日々勉強中です。子どもを通して自分も育ててもらっているという感覚がありますね。

もう一人の自分が「誰が言うてんねん!」

――子育てを通して自分のことを新たに知るような?

 それはありますね。僕は相手の言うことをなんでも受け入れられるタイプで、自我が強くないと思っていたんです。でも息子に対しては違って。僕の中で男の子は公園で走り回って、サッカーをやったりキャッチボールをしたりするものだと思っていたんです。僕自身がそうでしたから。

次のページへ妻には仕事を続けてほしかった
著者 開く閉じる
中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

1 2 3 4