親子で選挙演説巡りも
――現在の政治ウォッチャーとしての活動は?
昨年の衆議院議員選挙のときに選挙特番に出演することになり、勉強のためにも多くの選挙演説会場を回りました。
一度試しに娘と一緒に行ってみたら、すごく面白がってくれて。その後楽しいイベントにお出かけするくらいのテンションで選挙演説に何カ所か出かけましたね。
――親子でどんな風に楽しんでいらっしゃいますか?
娘の場合、今ひらがなを読むのが好きなので、選挙ポスターを見て、親子で候補者の名前を読んで楽しんでいます。娘に「この人は誰?」と聞かれたら、「今度選挙に出るんだよ、こういう人が地域のいろんなこと決めているんだよ」と、簡単に説明するようにしています。
そうそう、娘は人の顔と名前を覚えるのも得意で、テレビのニュースを見て、「石破さん、お隣にいるのはトランプさん」と言ったりもしています。
――さすがですね。娘さんが大きくなったら、一緒に政治の話をしたいですか?
私から考え方を押し付けるようなことはしたくないですが、自分で考えて、政治は面白いと思ってくれるなら、それはうれしいことだと思います。まずは政治の話に限らず、どんな話でもオープンに話せる親子になれたらいいですよね。
地域社会の身近な問題を政治と繋げて考える
――読者のなかには、わが子に政治に興味を持ってほしいと考える方もいるかもしれません。
ただ「政治を勉強しなさい」と言われてもハードルが高くなってしまいますよね。でも政治は生活全般と繋がっているもの。例えば自分の住んでいる地域の道路や橋、公共施設は老朽化していないかなど、地域社会の身近な問題を課題として認識することが大事なのではないでしょうか。
そこから情報収集して知見を深め、政治がどう解決できるのか、自ら考え、自分なりの意見を言えるようになれたらいいですよね。
――身近な問題から政治を考えてみるということですね。最後に、子どもの将来にどんなことを望まれますか?
まずは安心して暮らせるインフラが土台としてあり、子どもたちが多くの可能性のなかから自分でやりたいことを選べるような社会になってもらいたいです。
私個人としては現時点で制度に困っていると感じることはないですが、今困難に直面している方々をどう救済していくか。そこも政治をウォッチしながら、しっかり考えて行かなくてはならないと思っています。
(構成/阿部桃子)