初詣での中村仁美さん一家

 でも、2人目、3人目と増えていくうちに夫も、「子どもってすぐ成長しちゃうんだな」、「甘えてくれる時期って一時なんだな」ということを感じたんだと思います。それに、子育てに関われば関わるほど、子どもとの関係性もよくなるということを実感したんじゃないでしょうか。徐々に子どもと一緒にいる時間を大事にするようになって、今は全員パパ大好きですね。

「勉強なんてしなくていい」の言葉で子どもたちがやる気に

──お子さんへの教育などについて、夫婦で相談しますか?

 夫に聞いても「教育方針とかない」って言われちゃうんですよ。「俺はこの子たちが無事に育ってくれればいいから」と言うので、塾や学校など細かいことは私が決めていくという感じです。

 ただ、どちらかというと私は子どもたちに厳しいタイプ。「これぐらいはちゃんとできなきゃダメだよ」と子どもたちを叱るのですが、夫は「いや、お前すごいよ! 俺、こんなのできなかったよ」と、とにかく子どもたちを褒めます。叱っている横でそう言われるのでちょっとイラっとしますが(笑)。子どもたちにとっては、そう言ってくれる大人が身近に一人でもいることがいいのかな、とも思います。

──いいバランスですね。

 私が息子に「勉強しなさい」「早く席につきなさい」と言っているときも、ずっとパパとしゃべっています。夫に「今、勉強する時間なのに、なんで話しかけるの?」と言うと、「いや、俺は本当に勉強なんてしなくていいと思ってるから」みたいに達観した感じで返されるんです。でも、そう言われると子どもたちは逆に「やらなきゃ!」と思うみたいです。

──大竹さんの言葉が効果的なんですね。

 私が仕事で夫に子どもたちを任せるときは、子どもたちに「パパは一切何も言わないからね」ということを伝えています。「いい? ママは宿題や勉強をやりなさいって言うけど、パパはあなたたちが終わったって言ったら、その言葉を信じて遊びに誘うからね。そこで全部終わったって嘘ついて遊んだら、次の日に大変なのはあなたたちだよ!」って。そうすると、宿題や勉強もちゃんとやるんです(笑)。

次のページへ疲れているときこそ運動
1 2 3