「中学、高校、大学、就職……学校の先生が言う人生の“流れ”に違和感を覚える」というのは、中学3年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。どうして先生がそう言うのか、人生を道に例えて考えてくれました。そして“芸人”という道を歩む小島さんが考える、新しい道にチャレンジする秘訣とは?

MENU 先生は安全な道を案内する時間しかない 進んだ道に、奇跡的にオアシスがあった どんな道も、進めば残る

【よしおの答え】

 ネマキリンピーヤ、相談を送ってくれてありがとう! 先生の言うことに対して、違和感を覚えるのは間違っていないと思う。周りの状況を俯瞰(ふかん)で見られている証拠だね。そして中学3年生でこんなふうに考えられていてすごいよ! いつもお悩み相談について話し合っているメンバーと一緒に、「中3のときにこんなこと考えていなかったよな~」って感心したよ。

先生は安全な道を案内する時間しかない

 ネマキリンが言うように、人生の進み方は自由であっていいし、今はいろんな選択肢があるからいろんな道も用意されている。じゃあどうしてネマキリンの学校の先生はこういうことを言うのか。よしおも考えてみたんだけど、先生には多くの人に当てはまることを伝える時間しかないのかな、って思った。

 人生を道に例えてみよう。道ってさ、たくさんの人が歩いたからできたものだよね。山とかでもそうだけど、人が歩くから草が生えなくなって、人が歩くからより歩きやすいように整備されて道路になる。そしてそれが安全な道となる。先生が言う人生の流れというのも道と一緒で、いろんな人が通ってきたもので安心できる道なのかも。

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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