「ということは、もうサンタさんからのプレゼントはいらないってことになるけど、それでいいんだね? 今なら返品してくることもできるよ。どうする?」
「クリスマスいらない! オレはこれを今日持って帰りたいんだ!」
「クリスマス当日に一人だけプレゼントが置かれてないことになるけど、いいんだね?その時に後悔してももう遅いんだよ」
「いい!いらない!今欲しい!」
ということで、固い意志を尊重し今年は次男には来なくていいですと脳内のサンタさんへお伝えしました。
同時に長男には、どんなに余裕資金があっても絶対に金を人に貸してはならない。お金は貸したほうも借りたほうも幸せにはならない。それは他人だろうが身内だろうが同じであることを伝えました。押しに弱い長男、こっちはこっちで心配。頼むよ〜。
ひと足先に前借りクリスマスを迎えた次男は早速戦利品のプラモデル作りに夢中になり、すでに満喫しています。兄や弟の「クリスマス楽しみ」「頼んでるあれ、もらえるかな〜」といった会話にもどこ吹く風。とはいえきっと当日の朝自分にだけプレゼントの袋がなかったらやっぱり落ち込むんじゃないの〜?と思っていたら
「大丈夫! ほかに欲しいものはおじいちゃんおばあちゃんにも頼んであるし!」
と憎ったらしい孫利権を振りかざし、ケロッとしています。挙げ句の果てに、
「オレ、サンタさん待たなくても欲しいものは欲しいときに買えるように、大谷選手みたいにたくさんお金稼ぐからいいんだ!」
とのたまったんですよ奥さん! 100歩譲って大谷選手は日本全国の少年たちが憧れる存在だからいいよ。目指すのは自由だ。
ただ次男、一つだけ大事なことを言っておく。
オオタニサンはお金借りてないからね。ちなみに、貸してもいないからね。目指すならプレーや給料より、まずはそこからお願いしますね。
いやー本当に子どもへのマネー教育、難しいですね。いくら机上で説明したり関連本を読み聞かせたりしても、親の監視が無い状態での実地体験に勝る学びは無いなと(親も子も)。
年末年始、家族で買い物に出かけたりお年玉の使い道を考えたりする機会も多いと思います。そんな時に少しまとまったお金を親の口出しなしで子どもに託す、という試みは子どもの性格やお金への意外な考え方が見えたりしていいかもしれませんね。