読む力は、算数の文章題を読み解く力などにも繋がっていきます。はじめは少し大変でも、字を読むことに慣れさせることは重要だと感じます。

——小学生のひとり読書におすすめの本を教えてください。

「ハリー・ポッター」(静山社)や「クレヨン王国」(講談社)など、長男はお気に入りの本はシリーズでそろえています。読書が苦手だった次男は、「かいけつゾロリ」(ポプラ社)や「おばけずかん」シリーズ(講談社)など、挿し絵が気に入ったものから読んでいました。「ドリトル先生」(岩波少年文庫)など、私が子どもの頃に読んでいた名作を子どもたちと共有できるのもうれしいですね。

 読書って本来娯楽なので、楽しいもののはず。無理強いはせず、子どもの「楽しい、読みたい!」という気持ちを引き出せるものを選びたいな、と思っています。

家族旅行で訪れた沖縄。世界遺産の首里城にて=インスタyukoaoki_officialより

家族旅行のテーマは「世界遺産巡り」

——読書を通じて語彙力や表現力も磨かれそうです。

 親としては、読書体験から何かを学び取ってほしいという気持ちが先行して、「何が、どう楽しかったの?」と、つい聞き取り調査のように感想を求めてしまいがち。でも、いざ感想文を書かせてみると「楽しかったです」「面白かったです」という一辺倒の表現しか並んでおらず、がっかりしてしまうこともあります。

 子どもはまだまだ語彙や表現の引き出しが十分でないので、感じたことのアウトプットが満足にできないこともあるんですよね。まずは親が感じる心を大切にして、「お母さんはこう思ったよ」「こんなところが面白いと感じたよ」と、気づきや感動を言語化してシェアしていくことから始めようと思うようになりました。大人も「アレが」「ソレが」と言葉を省略して会話しがちなので、気をつけなければいけませんね。

——この夏は、家族でどんなことを楽しむご予定ですか?

 子どもたちが二人とも小学校に上がってからは、サッカーに空手にとそれぞれの習い事で忙しくなり、家族みんなで一緒に過ごす時間もなかなか取れなくなってきました。その分、年2回、夏と冬の大きな休みは旅行を楽しみたいと思っています。

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