そこで、息子たちと話し合い、家族旅行に「世界遺産を巡ろう」というテーマを設けたんです。この夏は、家族で屋久島に行って、縄文杉を見るトレッキングに挑戦する予定です。樹齢数千年という縄文杉を前に、子どもたちが何を感じるのか、反応が楽しみです。
——最後に、子育てに奮闘する親御さんに何かメッセージをお願いします。
子育てや体験教育って、仕事のように「これをやったからこれだけ儲かりました」というようなレスポンスが「見える化」できないし、「こうしたら立派な人間に育ちます!」というような法則もありません。
それでも、人を育てるって、意義がある一大プロジェクト。子育てを通して、私も世界がぐんと広がりました。子どもたちと密に向き合い、一緒にさまざまな経験をしていく時間は、彼らの人間としての土台を育んでいく、かけがえのない時間。そして、ちょっとの工夫で、親子の時間は楽しくなるんだよ、というメッセージをこれからも発信していけたらと思っています。
(構成/中村茉莉花)
3歳からの子育て歳時記
青木 裕子
著者 開く閉じる