大楽眞衣子山と海が近く、自然の成り立ちや海の青さの理由が学べる地形でした。山と海がつながっていること、山と海の始まりのこと、川と海が合わさるところで小さな海の生物を育んでいること……子どもだからまだわからない部分もあるんですけど、とにかく一緒に体験してもらって、大きくなって思い出してくれればいいな、という思いです。
加計呂麻島は「カケロマブルー」という言葉があるくらい、海の青が美しいところで。その海で一緒に泳ぎました。この島にはスーパーもコンビニもないので、滞在分の食料を持ってフェリーに乗り込み、自炊して過ごしました。ふだんの生活とは違って不便なこともあったのですが、子どもたちは目の前のことをすっと受け入れて。適応力がすごいですし、壁がないんです。現地で出会った子どもとすぐに友達になって遊んでいました。大人が思っているよりも生きる力があるのかなと感じましたね。
夫婦で真剣に議論しテーマから決める家族旅行
――家族旅行は主にどなたが企画するのですか。
旅好きの夫が旅先を提案して、私が家族で楽しめるところを中心に旅の内容を検討しています。かなり時間をかけて真剣に議論して決めます。もう次の旅についての話し合いが始まっています（笑）。わが家は本当に旅が好きで、過去にもいろいろ行きましたが、旅では毎回テーマを決めるんです。そこから自分たちが学びたいことと、子どもたちのやりたいことが一致する場所を探します。
今年の春は「サーキュラーエコノミー（循環型経済）を学びたい」というテーマを設けて、家族でオランダへ行きました。世界一の花の国でどうやって持続可能な花の事業を進めているかを知りたかったんです。
昨年の夏にはスリランカへ行きました。これは「自然と共存する空間を見る」というテーマで、世界的建築家の自然とつながる建築を見に行きました。建築だけじゃなくてゾウやサル、大きなトカゲといった動物もたくさん見ることができ、動物園でしか大きな動物を見たことがない子どもたちにとってもいい体験になりました。
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