アクティブリコールは「手がかり」がないほうが有効だ。例えば、漢字練習で同じ漢字を10回書くにしても、全部手本を見ながら書くのと、途中から手本を見ずに記憶を頼りに書くのとでは、行為は同じでも記憶の定着は後者のほうが高まるという。

 また、どんな人でも学んだことを忘れるのは当たり前だ。そのため、間隔を空けて繰り返し勉強すること(分散学習)が大事で、この重要性は多くの研究で証明されている。

「同じ時間をかけて勉強するにしても、一度にやるより、分散させたほうが長期的な記憶に残りやすいことがわかっています。つまり、アクティブリコールと分散学習のセットでやることが最強の勉強法になります」

 プライベートでは、小学校4年生の女の子と1年生の男の子の子育て中だという安川さん。子育てで気をつけていることはどんなことだろうか。

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