どんな子におすすめ?

『まいごのアローおうちにかえる』(竹下文子 作/藤原ヒロコ 絵/佼成出版社 刊)

 恐竜好きな子は、アロサウルスのアローという名前や、目の上にあるこぶ状の突起に、「アロサウルス、知ってる!」と興味を引かれるでしょう。

 また、おもちゃや人形を大事にしたことがある子にもおすすめです。おもちゃをただの“モノ”ではなく “友達”のように感じる子は、お話に共感するはず。アローを置いてきてしまったと気づいたユウくん、ユウくんの元へがんばって帰ろうとするアロー、ふたりの思いあう気持ちが見どころです。

 手にとりやすい小さめサイズ、64ページに、アローが家に帰るまでのドラマがちょうどよく詰まっていて、読書が苦手な子にも読みやすい本。アローやネコたちが活躍するお話なので、動物好きにもおすすめです。

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まいごのアローおうちにかえる (おはなしみーつけた! シリーズ)

竹下 文子,藤原 ヒロコ

まいごのアローおうちにかえる (おはなしみーつけた! シリーズ)
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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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