幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 きりんと仲間たちのユーモラスな短い話が15編入った童話集です。

 ひとつめの話「トースト」では、きりんが、かたつむりからトースターをもらいます。でもきりんは使い方がわかりません。人間のところへ聞きにいくと、親切な人間は使い方を教えてくれます。きりんは教えられたとおり食パンを買い、ぴかぴか光る新しいトースターをテーブルに置き、食パンを入れてレバーを下げて……チン! こんがり焼けたトーストが飛び出してくるのですが、さて、きりんは一体どうしたのでしょう。ちょっとヘンテコでおもしろい結末です。

 ふたつめの話「たまご」では、きりんが旅に出るかえるの卵を預かることに。3つめの話「海」では、押し寄せる波と子どもたちの悲鳴に、こわい気持ちをおさえながら、きりんは子どもたちをまたぎ越して海に入っていきます。

 どの話もきりんのまじめな様子と、なごやかできらめく情景が伝わってきて、ふふっと笑いたくなります。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。子どもは小中高の3人。

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