「性交同意年齢が13歳未満から16歳未満に引き上げられ、16歳未満に対する性交等は処罰対象となりました(※16歳未満の者が13歳以上である場合については、その者が生まれた日より5年以上前に生まれた者に限る)。また、16歳未満の子どもにわいせつ目的で会うことを要求する『面会要求等の罪』が新設。『裸の写真を送って』と要求するだけでも犯罪と認められるようになりました」

 また、性的な画像の盗撮は「撮影罪」、撮影した画像を他人に送ったら「提供罪」となります。面白半分に友達の裸を撮影し、画像を誰かに送れば加害者になってしまうことなども、親子で話しておきましょう。

子どもが性被害にあったと打ち明けられたら… 親の声掛け3つのポイント

 子どもから「性被害にあった」と打ち明けられたら、親はどうしたらいいでしょう。小笠原さんに聞きました。

○話してくれた子どもに「話してくれてありがとう」

被害に遭った子は加害者に口止めされていることも多いもの。まずは勇気を出して話してくれたことに「話してくれて、ありがとう」「あなたは悪くないよ」「あなたの話を信じるよ」「味方だよ」と伝え、安心させてあげましょう。逆に親御さんが、「うそでしょ」「そんな話は聞きたくない」などの否定的な反応をしてしまうと、子どもは「この話をしてはいけなかったんだ」と捉え、「今のは冗談だよ」「勘違いだったかも」などと言ってその話を引っ込めてしまいます。

○「どうして?」「なぜ?」は要注意→話を聞き過ぎないで

「どうして知らない人に会いに行ったの?」「なぜ助けを呼ばなかったの?」「なぜ逃げなかったの?」といった言葉は、被害者にルールを守らなかった自分が悪い、その場でちゃんと行動できなかった自分が悪かったなどと責められたような気持ちにさせてしまいます。まず、「あなたは悪くない」「あなたのことを信じているよ」と伝え、子どもを安心させてください。そして、あまり詳しく話を聞き過ぎずに、警察に連絡をしてください。

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