○「忘れなさい」と無理強いはしない
「忘れなさい」という言葉は、被害者に対して、「被害を忘れたほうが気持ちが楽になるだろう」という思いやりから発せられることが多いもの。でも、被害者にとっては忘れたくても忘れることの難しいつらい体験です。それなのに、「忘れなさい」と言われることで、被害者は「忘れられない自分が悪いのではないか」と自分を責めてしまうことにつながりかねません。自責の念を抱かせないためにも、「忘れなさい」という言葉はなるべく避けましょう。
(取材・文/阿部桃子)
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朝日新聞出版
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