よしおの知り合いに、舞台俳優をやっている内田裕也さんっていう人がいるんだ。内田裕也さんというと、樹木希林さんの夫であるロックミュージシャンを思い浮かべる人が多数。だから、舞台俳優のゆうやさんに「ゆうやさんのときはどうでした?」って聞いたんだ。そうしたらやっぱり、同姓同名だからすごくいじられていたんだって。親にも「なんでこの名前にしたの?」って聞いたりもしたみたい。
ミュージシャンの内田裕也さんは破天荒でよく事件とかを起こしていたから、報道があった翌日は学校で「昨日ニュースに出てたね~」とかも言われたり。でもゆうやさんは「うん、大変だったよ‥‥…って、おい!」てノリツッコミで返していたらしい。
そんなゆうやさんは、「学生のときは確かに有名人と同姓同名で嫌なことがあったけど、大人になったらいいこともあった」って教えてくれたんだ。それが、名前をすぐ覚えてもらえるってこと。どんなお仕事をしていても、知らない人と関わることはたくさんあるはず。名刺交換とかをしても、すぐに相手を覚えたり自分を覚えてもらったりすることって難しいから、だいたい「一発で覚えてもらえる名前でよかったな」って思えたんだって。同姓同名でいじられた経験のある先輩の言葉としてぜひ覚えていてほしいな。
あえて自分との違いを見つけよう
とはいえ、いまわかちゃんがつらいのもどうにかしたいよね。わかちゃんに「芸人さんなりの視点で」とリクエストをもらったので、周りの仲間たちと考えてみたよ!
例えば、「自己紹介に一言付け足す作戦」はどうだろう? 米倉涼子さんと同姓同名だとしたら、自己紹介のときにあのドラマのセリフをもじって「どうも、“失敗”しちゃうほうの米倉涼子です」とか。自らネタにしていくことで開き直れるってことはあると思うんだ。
昔よくステージで一緒だった芸人さんに星飛雄馬(ほし・ひゅうま)さんっていう人がいたんだけど、漫画『巨人の星』に出てくる登場人物と全く同じ名前で、しかも本名なんだ。星さんはネタをやるときにつかみで免許証の拡大コピーを持ってきて「本名ですよ!!」って笑いをとっていた。
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