22日放送の「新美の巨人たち」(テレビ東京・毎週土曜よる10時)に、謎解きクリエイターとして活躍している松丸亮吾さんが出演します。松丸さんに、子どもに身につけてほしい「自分で考える力」について聞いたインタビューを再配信します(この記事は、2023年8月4日に配信した内容の再配信です。年齢、肩書などの情報は当時のもの)。

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 リドラボの構想が始まったのは4年前。「東京大学大学院情報学環准教授の藤本徹先生(ゲーム学習論)とイベントで話したのがきっかけです」と、松丸亮吾さんは話します。

「藤本先生から『謎解きの学校をつくったらいいのに』と言われたときは、教科の学びと違うしどうかな、と思ったんです。でも、謎解きをする子どもたちの姿を見ていると、たしかに頭の中で何かが起こっている。その可能性を追究すると同時に『教室を運営するとしたらどんな形だろう』と1年間準備して、この春開校したのが『リドラボ』になります」

 カリキュラムを作る際は「思考力を測る仕組みを丁寧に考えた」と松丸さんは言います。

「謎解きをするときに頭の中で起こっている問題解決能力を五つに分けて、それぞれに特化したカリキュラムを作ろうと思いました。五つの力は『SPECC』といい、Switch(多角的思考力)、Program(論理的思考力)、Energy(試行錯誤力)、Create(発想力)、Communicate(解釈表現力)となっています。子どもの能力が上がっていく様子を可視化できたらと思ったのですが、作問が難しくて。でも、新しい問題を作るのが得意なスタッフのおかげで、今回地頭力を試す問題を作ることができました」

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AERA with Kids編集部
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